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私が第一子を妊娠中の時、突然それはやってきました。
何をしていても悲しい。気分が落ち込んで訳も分からずイライラし、体がだるくて1日起きられないこともありました。
「生理が重い(量が多い、腹痛、貧血など)人はつわりが軽い」などと言う先輩ママの言い分は当てはまらないなと思いながら、この辛さとどう向き合えばいいか迷いの連続でした。
マタニティブルーは妊娠中だけでなく、産後も「産後うつ」としてあらわれる厄介なものです。
マタニティブルーを知って、辛い日々から1日でも早く抜け出しましょう。
マタニティブルーは「心の風邪」
マタニティブルーとは精神が不安定になっている時期、状態を指します。
一般的に、症状があらわれてから10日前後で自然になくなるものと考えられていますが、もちろん環境や心の状態によってその期間は長くも、短くもなります。
すぐに心のバランスが崩れてマタニティブルーだと気付ける人や、激情の波が通り過ぎてしばらく経ってから気付く人など、期間や症状は様々です。
こんな症状、マタニティブルーかも?
- 些細な理由ですぐヒステリックになる
- 余裕がない、体力が続かない
- イライラして怒りっぽくなってしまう
- 食欲がわかない
- よく眠れない、寝た気がしない
- わけもなく不安感が常につきまとう
- やる気が出ず、外にも出たくない
欧米では50~80%、日本では約30%以上の女性にマタニティブルーの症状があらわれるという調査データがあります。
基本的には一過性のもので、医療行為が施されるわけではありません。つまり、時が過ぎて落ち着くまで、自分自身でどうにかするしかないのです。
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マタニティブルーの原因とは?すべてはホルモンのせい?
赤ちゃんに関わるママは、すべて「女性ホルモン」(エストロゲン)の支配下にあると言っても過言ではありません。
胎児を育てるために徐々に増えていくホルモンは、出産時にピークを迎えます。そして出産後、胎盤が体の外に出て行くのと一緒に、今度は急激に減少します。
これは、日常生活を送る女性ではあり得ないほどの乱高下です。このホルモンバランスの崩れが脳の神経伝達に影響を与え、普段より不安感や孤独感、精神の不安定さを招くのです。
マタニティブルーは出産後の1~2週間に起きる精神の乱れを指します。
妊娠中なら「妊娠うつ」、マタニティブルーが長引けば「産後うつ」として名称が変わりますが、妊娠に伴う環境の変化やホルモンバランスの崩れから心理状態が乱れる原理は同じです。
マタニティブルー、私はこうして乗り越えた!リアル体験談
経験は、人生の糧です。実際にマタニティブルーを経験した先輩ママさんたちのリアルな辛さを話してもらいました。
形は違えど、育児の悩みはみんなが持っています。
赤ちゃんを育てると言うことは、想像以上に大変なことです。心が折れそうになるときもあるでしょう。そんなときこそ、助けが必要なのです。
マタニティブルーかな?と思ったら試してみよう
まず、マタニティブルーの対処法としては「私は疲れてて、もういっぱいいっぱいなんだぁー!」とマタニティブルーを自覚するところから始めましょう!
まわりの人に話してみる
悩みは、一人で抱え込むと堂々巡りして同じことばかり考えてしまいがち。辛い時こそ、パパや友達、親など、信頼できる人に話してみましょう。
出産を経験した先輩ママなら、辛い時期を乗り越えてきた実績があります。気持ちを話すだけでも少し落ち着きます。
無料の電話相談を利用してみる
孤立する子育て世代が多い現代。誰にも相談する人がいない、そんな時は無料で利用できる電話相談を利用してみませんか?
⭐「子育てホットライン ママさん110番」
プロの保育士を支援している団体が、相談料無料で電話にて悩み相談を聞いてくれます。プロの視点からのアドバイスで、あなたの悩みにも解決の光が見えてくるかもしれません。
相談時間:10時~16時(月~金曜日)
電話番号:03-3222-2120(無料)
運営:日本保育協会
⭐「子育て、思春期、更年期 女性のあらゆる相談室」
女性の性や生殖に関わる健康問題について相談できます。育児のことはもちろん、産後の不調、不妊、更年期トラブルなど、専門家の意見を聞くことができます。
相談時間:10時~16時(火曜日)
電話相談:03-3866-3072
運営:日本助産師会
がんばりすぎない
一回分の食事で使ったお皿がたまっていても、まだ不衛生ではありません。洗濯物を畳んで気分が悪くなってしまうのなら、いっそ後回しにしてしまいましょう。
家事はほどほど、食事は無理なくコンビニも利用して。家事に完璧を求めてしまうと、きりがありません。パパと相談しながら、家事分担を見直しましょう。
ホルモンバランスのせいにする
妊娠中、および出産前後のイライラはすべて「ホルモンバランスのせい」と割り切ってしまいましょう!w
妊娠において女性ホルモンを安定させる薬はありません。つまりは、激情の時間が通り過ぎるのを待つしかありません。
必ず子供は1日ずつ成長し、必ず楽になる日がきます。家族が一人増える変化は大きいものですが、変化にうろたえるのではなく、受け止める考え方の変化をしてみると少し気持ちが楽になるかもしれません。
マタニティブルーはママになった証!一人で悩まないで
マタニティブルーによる気分の落ち込みからマイナス思考になり、時には自分自身を責めてしまうこともあるかもしれません。
けれど、出産という命がけの行為に挑んだママたちは尊い存在です。決して、誰にも責められることはありません。
辛い時間は必ず通り過ぎます。長引くようなら、産後うつの可能性もあり得ます。その場合は、医療機関を受診してみてください。
明けない夜はありません。ママと赤ちゃんに、健やかな時間が早く訪れますように。