妊活中の方で「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」という言葉を聞いた事がある方は多いと思います。
英語で言うとPolycystic Ovary Syndromeといい、頭文字をとってPCOやPCOSと呼ばれる事も多いです。
アメリカではもっともメジャーな不妊の要因のひとつと言われており、日本でもこの症状に苦しめられている女性は多いと思います。
今回はこのPCOSについて、原因や対処法などについてまとめていきたいと思います!
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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)ってどんな状態?
PCOSとは何らかの原因で排卵が正しく行われずに、卵巣の中に卵が溜まってしまっている状態(卵巣が多嚢胞化している状態)を多嚢胞性卵巣(PCO)といい、このPCOができやすい状態の事をPCOSと言います。
図で描くとこんな感じです。
卵巣の表面に沿ってぐるっと卵が数珠繋ぎになっていて、この見た目から「ネックレス・サイン」と呼ばれる事もあります。
日本産科婦人科学会では、以下の3つの所見が見られるとPCOSと診断するようになっているそうです。
PCOSの診断基準
・多嚢胞性卵巣のエコー所見
・血中男性ホルモンが高値、または、LHが高値かつFSHが正常
多嚢胞性卵巣症候群の原因
PCOSの原因は実はまだはっきりと解明されていません。
しかし、有力なところでいうと内分泌の異常や糖代謝の異常が原因として挙げられています。
内分泌の異常
妊活をしていて詳しい方だとご存知だと思いますが、女性の妊娠において重要な役割を果たすLH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)という2つのホルモンがあるのですが、このうちのLHだけの分泌が増えてしまい、2つのホルモンのバランスが崩れて卵胞がうまく育たなくなってしまうようです。
排卵がおこならないと排卵をさせようとさらにLHの量が増えていき、バランスがますます崩れて行くという悪循環にハマってしまいます。
糖代謝の異常
最近ではPCOはインシュリンとも関連していると言われています。
インシュリンはすい臓から分泌されているホルモンですが、PCOの状態になるとインシュリンの働きに影響してしまい、インシュリンの量が増加してさらには男性ホルモンの量も増加するのではないかと言われています。
男性ホルモン量が増加すると月経不順がおきたり、毛深くなったり、さらにはにきびができたり、声が低くなったりという事例もあるようです。
元をたどっていくとホルモンバランスの乱れからくるものですので、肥満やストレスが大きく影響しているとも言われています。
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多嚢胞性卵巣症候群の対処法
深刻な場合は婦人科での対応で排卵誘発剤やホルモン剤などによる治療が行われますが、ここでは自分でできる対処法として書かせていただきますね♪
運動とダイエット
PCOSでは肥満になると発生しやすい傾向にあります。
クリニックでも肥満体型の方は最初に運動やダイエットで体重を落とす事をすすめられるケースが多いようです。
肥満の指標としてBMIがあり、BMIの基準は22と言われていますが、25以上の方は体重を落とす事を考えても良いと思います。
運動をするとストレスも減りますし、良い気分転換にもなると思いますよ♪
ちなみに、BMIの算出方法は体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}です。
例えば、身長160cm、体重55kgの方であれば、55÷{1.6×1.6}となり、BMIは21.48となります。
ポイントは身長はcmではなくmになるので間違えないようにしてくださいね♪
一応参考のためにBMIの目安表を書いておきます。
BMI | 判定 |
---|---|
18.5未満 | 低体重 |
18.5〜25未満 | 普通体重 |
25〜30未満 | 肥満(1度) |
30〜35未満 | 肥満(2度) |
35〜40未満 | 肥満(3度) |
40以上 | 肥満(4度) |
ストレス発散!
近年の女性は仕事や家事などでストレスがとてもたまりやすい環境にあります。
ストレスがたまるとホルモンバランスが乱れ、授かりにくい身体になってしまいます。
これはPCOSの対処だけではなく、妊活全般に言えることなのですが、まずはストレスフリーな環境になる事が大切です。
運動をするのも良いですが、カラオケに行ったり、映画を観たり、好きな事をしてストレスを発散しちゃいましょう!
妊活にストレスは大敵です!
サプリで対策する!
近年の研究でPCOSに対してイノシトールという成分の有効性が報告されています。
バージニア州立大学が発表した論文によると、多嚢胞性卵巣症候群の女性にカイロイノシトールを投与するとインシュリンの感受性を改善したと書かれています。
※参考文献はこちら(英語です。)
Ovulatory and Metabolic Effects of d-Chiro-Inositol in the Polycystic Ovary Syndrome
他にも同じような事例が報告されており、日本でもPCOSに対してイノシトールや、最終的にイノシトールに分解されるピニトールを含有したサプリが販売されています。
このようなサプリを摂って体内にイノシトールを取り入れ、糖バランスを整えることがPCOSに有効だと考えられます。
ちなみに私のおすすめは内容と値段(重要!)も考えてこちらのサプリがおすすめです。
メーカーはThe Premium Chiro-inositol Of Supplementsの略称だと言っていますが、これ、明らかに多嚢胞性卵巣症候群を意識していますよねw
ピニトールではなく、分解された後のカイロイノシトールがそのまま摂れますし、妊活に必須とも言われている葉酸も厚生労働省が妊活中の女性に推奨している量を超える440μgが入っています。
1日1カプセルと気軽に摂れるのもいいですし、定期の初回は2,750円(2回目からは3,456円)と良心的ですし、最低○回継続などの定期の回数制限もありませんので、1回だけ買ってすぐにやめる事ができます。
PCOS対策を考えている方はこのサプリも検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とはストレスや肥満が原因で正しく排卵ができない状態の事を指しています。
ストレスを解消して、適正体重にする事でうまく解消できるようになるかもしれません!
また、食生活を見直したり、ピニトール、カイロイノシトールなどを含有したサプリを摂るのも良いと思います。
ただ、どうしても解消されないようであれば、ちゃんとクリニックなどで診てもらう事が必要になってくると思いますので、自分でどうしようもできないという時は先生に相談してくださいね!
それでは、今回も最後までお読みいただいてありがとうございましたヽ(*^^*)ノ